上智大学山岳部OB・OGのための情報交換所

日和田山

後輩に私のロープワークのトレーニングに付き合ってもらいました。
場所は近場で安く行ける日和田の男岩・女岩で

ジムで基本的な結びやシステムの説明は一通り済ませてありましたが確認の意味で
基礎的なことから復習

懸垂下降のセットと実際に下降の練習をしてもらう。
セットは後輩にさせるわかにはいかないので当然私がセット
その際に使用する結びはダブルフィシャーマンズベンドかフィギアエイトオンアバイト
を使用していたのですが、フレミッシュベンドを使用してみました。使用感としては荷重がかかった後でも前2つのやり方と比較しても結びはほどきやすい気がしました。結び目が緩みやすいというわけではなかったので今後はこれを使用していこうかなと

ただロープ引きの時にややコブの部分が引っかかりやすく、ロープを引くのに少し力がいるような感覚がありました。(気のせいかもしれません)

30分くらいセットして懸垂下降で実際下降するという練習を終えたところで実際のクライミングに入りました。
クライミングといってもデシマルグレードで5.5~5.6程度ですが…

今回後輩の装備の確認を忘れてしまいビレイ器具のATCがスポーツタイプでしかなかったのが誤算でした。この程度の岩場であればフリーソロしても問題ないのでノービレイで上まで行くことにしました。(オススメしません。)

今回のアンカーシステムをいくつか新しく勉強したのでそれの評価が目的でした。
クアッドアンカーと可動域制限付き固定分散方式の2つの方式です。
バリエーションルートのアンカーポイントはよほど人気ルートでない限り強度に関しては
プアなので流動分散は選択肢から外しています。
特にクアッドアンカーは色々と応用が利きそうなシステムでした。
240㎝のスリングで作成するのでこれを用意するのが唯一ネックなところ
ケブラコードで作成した方が良いとの意見もあるので今後も勉強していきたいところです。マスターポイントが2か所できるので使用していないポイントの使い方次第で利便性の向上がはかられるのと、最大で4点の支点にかけることが出来ることも考え方次第で応用がいくらでもできるのではと感じます。

私自身はこれらのことを確かめながら登り、後輩は初めての岩場での講習を楽しみました。ただ、恐ろしく暑かったため予定より少し早めに切り替えて帰りました。

2020/8/20