①からの続きです。易老岳からはパーティーを2つにわけました。
しっかりと歩ける方と歩けない方のペースがかなり開いてしまったからです。
私は歩けない方のパーティーをこの後下山するまで担当しました。
あまり急ではない樹林帯の中を歩いていきます。
途中希望峰から仁田岳というピークに行くことができるのですが、私たちは巻きました。
木道交じりの道を進むと仁田池に
20分程度の登り道を歩くと茶臼岳に着きます。
ここで今後の天候の確認と実況報告を兼ねてヤマテンへ電話します。
お昼過ぎともなるとやや雲がでてきますね。
横窪沢分岐点まで下りて、ここから15分ほどさらにおりると茶臼小屋です。
受付を済ませて案内をしたら夕食までは自由行動です。私は周辺の散策を行っていました。そのおかげですが、白いマツムシソウを撮影できました。
夕飯にはお刺身がでてきました。山に行くと魚が無性に食べたくなる私にはごちそうです。
夕飯が終わるころには夕立が降ってきました。そこそこ激しい降りで、2時間程度はやみませんでした。
トイレ行くには小屋の外に出なければなりません。
翌日の行動についてチーフガイドと相談した結果ですが、私のグループは1時30分起床、2時に行動開始することに
しました。この日は一旦聖平小屋に行き荷物をデポしてから聖岳にピストンする予定で午後からの夕立、歩く速度を
考えるとこうするしかありませんでした。
朝食、昼食ともにお弁当にしてもらい、私たちは予定通り出発
流石に朝2時となると半袖一枚では寒かったですね。
一旦稜線を巻くように下りていきます。しばらく歩くと開けたところにでます。
氷河地形の名残である窪地状の亀甲状土の地形です。が、真っ暗なので全体はわかりません。
登りに差し掛かるとガレ場に代わり上河内岳の分岐まで登りが続きます。
少し迷ったのですが上河内岳はピストンすることにしました。山頂到着くらいでちょうど日がでるかなと思ってましたが、
少し早かったようです。富士山がキレイに見えます。ヘッドライトを外して行動できる明るさになりました。
分岐まで戻り南岳に向けて歩きだします。南岳の少し手前のトラバースが存外いやらしく、転・滑落に要注意でした。
南岳から上河内岳を振り返りましたが、結構大きな山です。二重稜線も見事です。
樹林帯に入るまでガレ場や少し登山道が崩壊気味の場所の通過がありますので、丁寧に歩いていきます。
樹林帯を下りていきようやく聖平に到着します。荷物のデポと受付のため小屋に向かいます。
準備のため30分ほど時間をとって、聖岳に向けて出発です。日を遮るものが途中から無くなるため熱中症対策は必須です。
小聖岳から本格的な登りが始まります。尾根も少しやせていてザレ、ガレなどで滑りやすくなっています。
落ちたらおそらく助からないでしょう。
天気は雲一つなかったのですが、2800m地点到達時から雲がでてきて太陽を覆ってくれました。暑さから解放されたスキに
高度を稼ぎます。後発隊に少し遅れて聖岳山頂に到着です。
私は3回目の登頂ですが初めて晴れの日に登ることができました。(先ほどまでの雲も山頂に着いたら無くなりました。)
百閒洞山の小屋、赤石岳、兎岳がきれいに見えます。
集合写真を撮影して下山開始です。小聖岳までは慎重に歩いていきます。
薊畑の分岐で休憩をして、最後小屋までノンストップで下りていきます。なんとか雨に降られずに到着することができました。
夕食までは自由行動で、私はチーフガイドと翌日(最終日)の打ち合わせをしてました。
夕食前くらいから結構激しい夕立が降り始めました。私はさすがに眠かったので早々と寝てしまい、いつまで降っていたかはわかりませんでした。
最終日は薊畑まで登り返し、そこから沢渡まで下山します。
③に続きます。