上智大学山岳部OB・OGのための情報交換所

クライミング指導

高校生にクライミングを指導しています。
最近では山岳部・ワンダーフォーゲル部という名前の団体であってもインドアクライミングしか活動していない学校も増えてきています。個人的にはsのような学校はスポーツクライミング部というような名称に変えた方がよいのでは感じます。
私の母校はというと今の時代に逆行(?)しています。
写真の1枚は夏山合宿の計画(行程)確認とその前のボッカ訓練の詳細をクライミングジムで詰めているところです。
ボッカは自分の体重×0.9-25の重量を持つ予定です。だいたい25kg~30kgになると報告を受けています。
この日はまったりとクライミングをしていたので、合間にロープワークを教えました。
今回はバタフライノットを教えました。(この子たちが実際に使うことはほぼありませんが)
ロープを2回捩じってやる方法とロープを手に巻いて結ぶ方法の2通り教えました。
ワッカの長さの調節がしやすいという理由で私はロープを手に巻いて結ぶ方法を好んで使います。
バタフライノットはフィックスロープを張る際に中間支点と結ぶときに主に使用します。
当然高校生単独では支点の強度確認、ロープを張る位置など考えることができないので、覚えても高校生のうちでは使いません。他には岩稜帯や鎖場の通過に必要となるスリングでの掛け替えシステム作成や簡易ハーネス作成などの初歩的なことを教えています。実践しないと忘れないので形だけにならないように気をつけていますが、部活動という枠組みではそれを身につかるための山行に行くことができないというジレンマを抱えています。安全管理のためには必要だと思いますが卵が先は鶏が先かみたいな状況であり、そのためどうあるべきかを模索する日々が続いています。
SAVは現役生がいなくなり10年近くなりますが、私がそこで学んだことはこの子たちに継承していけるようにと

2019/6/10